共通テスト過去問研究 地理総合、地理探究

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Lv.4-7
価格: -頁数: -P判型: A5刊行: 2026/4/21

 教学社から刊行されている『共通テスト過去問研究 地理総合、地理探究』は、共通テストの地理において得点のカギとなる「複数資料の読解」と「多角的な考察力」を鍛えるための過去問演習書です。新課程の「地理総合、地理探究」の本試験・追試験に加え、出題の方向性を示す新課程試作問題、さらに思考力を問う傾向が共通している旧課程「地理B」を含めた計13回分が収録されています。
 本書の対象となるのは、教科書レベルの基本的な地理用語や系統地理・地誌のインプットを一通り終え、共通テスト特有の出題形式に慣れたい受験生です。単なる暗記では対応できない、図表や統計データを読み解いて正解を導き出すトレーニングの場として機能します。

読図力と多角的な考察力の養成
 共通テストの地理では、地図、グラフ、統計表などの複数の資料を組み合わせ、それらの関係性から地理的な事象を考察する問題が頻出します。本書に収録された13回分の過去問をこなすことで、「どの統計データの、どの数値に注目すべきか」「地形図から何が読み取れるか」といった、初見の資料に対する情報処理のスピードと精度を上げることができます。

新旧課程を統合した演習設計と対策講座
 新課程の過去問はまだ蓄積が少ないですが、本書は2022年に公表された「新課程試作問題」や旧課程の「地理B」の本試験・追試験を収録することで、十分な演習量を確保しています。従来の共通テストから「思考力を問う」という作問の方向性は変わっていないため、旧課程の問題も対策として有効な素材となります。巻頭の「共通テスト対策講座」を活用し、出題の傾向やねらい目を把握してから演習に入ることで、無駄のない学習が可能です。

過去問演習における注意点と資料集への回帰
 本書を使用する上で注意すべきは、解説を読んで「データからそう読み取れるのか」と納得するだけで終わらせてしまうことです。地理の考察問題は、気候区分や産業構造などの根底となる基礎知識があって初めて正しくデータを解釈できます。間違えた問題や迷った選択肢については、必ず手持ちの地図帳や統計資料(データブック)、インプット用の参考書に立ち返り、背景知識ごと再確認する作業が不可欠です。

演習スケジュールの構築と最適な使い方
 結論として、本書は「基礎知識の学習を終え、共通テスト特有のデータ読み取りや考察問題へのアプローチを確立したい受験生」に最適です。別冊の問題編と付属のマークシートを活用し、本番と同じ時間配分で解き進める実戦訓練に向いています。
 13回分というボリュームを消化し、復習の時間を十分に確保するためにも、遅くとも10月〜11月頃には着手するのが現実的です。古い年度や追試験を利用して出題のクセを掴み、直前期に最新年度や試作問題で最終調整を行うスケジュールを組むことで、資料問題に動じない確実な得点力を築き上げてください。

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