入試問題を解くための発想力を伸ばす 解法のエウレカ 数学Ⅰ・A

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教科
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Lv.5-7
価格: -頁数: 264P判型: B5刊行: -

『解法のエウレカ 数学I・A』は、河合塾の小倉悠司氏と『Focus Gold』著者の竹内英人氏の共著による、初見の入試問題に対するアプローチ方法を言語化した参考書です。基礎知識(PIECE)、解き方(HOW)、解法を選んだ理由(WHY)の3要素をセットで提示する構成が特徴であり、本格的な受験対策の第一歩として機能します。
 入試のツボを押さえた問題設定になっています。より効率的に得点力向上につなげることができる内容なため、特に現役生など時間が限られた受験生が青チャートなどの網羅的参考書の代用として用いるのがおすすめです。

数学I・A特有の「初手の選び方」の言語化
 数学I・Aにおける「場合の数・確率」や「図形の性質」といった分野は、計算力以上に「どうやって数え上げるか」「どの図形の定理に注目するのか」という論理的思考が問われます。本書は、こうした場面で手が止まりがちな学習者に対し、初手を選択する根拠を詳細に言語化しています。なんとなく公式に当てはめるだけの状態から脱却し、理屈を伴って解答を導くプロセスを論理的に学べるのが最大の強みです。この根拠の明確さは、自学自習を助けるだけでなく、個別指導の現場などで生徒に解法の意図を説明する際の指導用資料としても高い実用性を持ちます。

網羅系参考書との立ち位置の違い
 本書は例題を通じて思考の型を身につけるためのインプット教材としての側面が強い一冊です。すでに『青チャート』や『Focus Gold』などの分厚い網羅系参考書をメインに据えて学習している場合、本書と並行して進めるのは役割が重複しやすく、消化不良を起こす原因となります。数学I・Aの基礎を一通り終えた段階で、知識を入試問題でどう使うのかという「繋ぎ」の役割として活用するのが効果的です。

最適な使い方と演習への接続
 教科書の基本事項や公式は覚えたものの、模試や実戦形式の初見問題になると手が出ないという学習者に最適です。まずは本書を読み込み、解法を選ぶ理由に納得しながら数学I・A特有の思考の型を身につけます。その後は本書にとどまらず、学校配布の傍用問題集のB問題や過去問など、純粋なアウトプット用の演習書へ速やかに移行し、自力で解法を引き出す訓練を繰り返すプロセスが不可欠となります。

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