教学社から刊行されている『共通テスト過去問研究 情報Ⅰ』は、新課程における大学入学共通テスト「情報Ⅰ」の対策に向けた過去問演習書です。本試験および追試験、大学入試センターが公表した試作問題・サンプル問題に加え、作問の方向性が共通している旧課程の「情報関係基礎」を含めた計10回分が収録されており、過去問のストックが少ない新設科目において貴重な演習量を確保できる主軸の教材として機能します。
実戦的な情報活用力と思考力の養成
共通テストの「情報Ⅰ」では、単なるIT用語やプログラミング構文の知識ではなく、与えられたデータや資料を分析し、社会の課題解決にどう活用するかという「考察力・思考力」が強く求められます。本書に収録された10回分の演習をこなすことで、本番特有の文章量や図表の処理スピードに慣れ、初見のシチュエーション問題に対する的確なアプローチ方法を確立することができます。旧課程の「情報関係基礎」も、論理的思考力を問うという作問の本質は共通しているため、読解力と時間配分を鍛えるための有効な実戦素材として十分に役立ちます。
演習スケジュールの構築と最適な使い方
一通りの教科書学習やインプット用の講義系参考書を終え、共通テスト特有の形式に身体を慣らしたい受験生に最適な演習書です。別冊の問題編と付属のマークシートを活用し、本番と同じように時間を計って解き進める実戦訓練に向いています。
本書を使用する上で注意すべきは、解説を読んでその場で納得するだけで終わらせてしまうことです。プログラミングのアルゴリズムやネットワークの仕組みといった根底の知識があやふやな場合は、必ず手持ちの教科書やインプット用の参考書に立ち返り、知識の穴を埋める作業が不可欠です。秋口から旧課程の問題やサンプル・試作問題を利用して出題のクセを掴み、直前期に最新の本試験や追試験で最終調整を行うスケジュールを組むことで、確実な得点力を築き上げてください。


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